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Japanese Living Bible Old Testament Ezra
エズラ記
本書は、イスラエル人がバビロンでの捕囚を終えて、パレスチナの地に帰ることを、主な
内容とします。 著者は、第一次帰還と神殿工事がどのように始められたかを述べたあと、
起こってきた問題について述べています。 非常に多くの困難や初期の失敗を乗り越えて、
ついに神殿は復興され、栄光ある神様に再びささげられたのです。 エズラの主な働きと
して、捕囚から帰って自分勝手に生きている人々のために、神様にとりなしの祈りをする
ことが記されています。
1 ペルシヤ王クロスの治世の元年に、神様は王の心を動かし、エレミヤの預言どおりの
ことを行なわれました。 クロス王が、帝国中に次のようなお布令を出させたのです。 こ
れは永久保存の文書とされました。
2「ペルシヤ王クロスはここに布告する。 広大な領土をお与えくださった天の神様は、
いま余に、ユダの国のエルサレムに神殿を建てよとお告げだ。 3わが帝国におるユダヤ
人は、直ちにエルサレムへ帰り、イスラエルとエルサレムの神様の神殿を建てるがよい。
神様の祝福があるように。 4帰らない者は帰る者の費用を負担し、衣服、旅費、旅じた
くの費用を援助するように。 なお神殿建築のためにも、進んでささげ物をするがよい。」
5 こうして、ユダ部族とベニヤミン部族の指導者たちと、祭司やレビ人たちも、神様か
ら心を駆り立てられて、神殿再建をめざし、さっそく、エルサレムへの帰途につきました。
6ペルシヤに残ることにした人々はみな、帰る者への援助を惜しまず、神殿へのささげ物
をも託しました。
7 クロス王自身も、かつてネブカデネザル王がエルサレムの神殿から自国の神殿へと移
した、金の鉢や、高価な用具類を寄贈しました。8王は財務長官ミテレダテに、それらを
確認させたのち、引揚団の指導者シェシュバツァルの手に渡したのです。
910その目録は次のとおりです。
金の皿三十枚
銀の皿千枚
香炉二十九点
金の鉢三十個
さまざまなデザインの銀の鉢二千四百十個
その他の用具千点
11全部で五千四百六十九点の金銀の用具が、シェシュバツァルの手で、エルサレムに持
ち帰られることになりました。
1 次に示すのは、ネブカデネザル王によってバビロンへ捕らえ移された人々の子孫の中
で、エルサレムや他のユダの町々へ帰還した者の名簿です。
2 指導者
ゼルバベル(シェシュバツァル)、ヨシュア
ネヘミヤ、セラヤ、レエラヤ、モルデカイ、ビルシャン
ミスパル、ビグワイ、レフム、バアナ
氏族別の帰還者数
3‐35パルオシュ族 二千百七十二名
シェファテヤ族 三百七十二名
アラフ族 七百七十五名
ヨシュアとヨアブの子孫パハテ・モアブ族 二千八百十二名
エラム族 千二百五十四名
ザト族 九百四十五名
ザカイ族 七百六十名
バニ族 六百四十二名
ベバイ族 六百二十三名
アズガデ族 千二百二十二名
アドニカム族 六百六十六名
ビグワイ族 二千五十六名
アディン族 四百五十四名
ヒゼキヤ族、すなわちアテル族 九十八名
ベツァイ族 三百二十三名
ヨラ族 百十二名
ハシュム族 二百二十三名
ギバル族 九十五名
ベツレヘムの人 百二十三名
ネトファの人 五十六名
アナトテの人 百二十八名
アズマベテの人 四十二名
キルヤテ・アリム、ケフィラ、ベエロテの人 七百四十三名
ラマとゲバの人 六百二十一名
ミクマスの人 百二十二名
ベテルとアイの人 二百二十三名
ネボの人 五十二名
マグビシュ族 百五十六名
別のエラム族 千二百五十四名
ハリム族 三百二十名
ロデ、ハディデ、オノの人 七百二十五名
エリコの人 三百四十五名
セナアの人 三千六百三十名
36‐39帰還した祭司
ヨシュアの家系のエダヤ族 九百七十三名
イメル族 千五十二名
パシュフル族 千二百四十七名
ハリム族 千十七名
40‐42帰還したレビ人
ホダブヤ族の、ヨシュアとカデミエルの二族 七十四名
聖歌隊員のアサフ族 百二十八名
門衛のシャルム族、アテル族、タルモン族、アクブ族
ハティタ族、ショバイ族 合計百三十九名。
43‐54神殿奉仕者
ツィハ族、ハスファ族、タバオテ族、ケロス族、シアハ族
パドン族、レバナ族、ハガバ族、アクブ族、ハガブ族
サルマイ族、ハナン族、ギデル族、ガハル族、レアヤ族
レツィン族、ネコダ族、ガザム族、ウザ族、パセアハ族
ベサイ族、アスナ族、メウニム族、ネフシム族、バクブク族
ハクファ族、ハルフル族、バツルテ族、メヒダ族
ハルシャ族、バルコス族、シセラ族、テマフ族
ネツィアハ族、ハティファ族
55‐57ソロモン王臣下の家系の人々
ソタイ族、ソフェレテ族、ペルダ族、ヤラ族、ダルコン族
ギデル族、シェファテヤ族、ハティル族
ポケレテ・ハツェバイム族、アミ族
58 神殿奉仕者とソロモン王臣下の家系の者は、合計三百九十二名
59 時を同じくして、ペルシヤのテル・メラフ、テル・ハルシャ、ケルブ、アダン、イ
メルなどからも、エルサレムに帰った人々がいました。 ところが、系図をなくしてしま
っていたので、彼らが生粋のイスラエル人かどうか、明らかではありませんでした。 6
0その数は、デラヤ族、トビヤ族、ネコダ族など、総勢六百五十二名にのぼります。
61 祭司の氏族のうち、ホバヤ族、コツ族、バルジライ族〔ギルアデ人バルジライの娘
を妻に迎えたことから、この名で呼ばれた〕も帰還しましたが、 6263この人々も系
図を紛失していたので、指導者たちから祭司職を差し止められました。 さらに、ウリム
とトンミム(神意をうかがう一種のくじ)で調べ、実際に祭司の子孫かどうかが判明する
までは、いけにえのうち祭司の食糧となる分も、与えられないことになったのです。
6465こうして、総計四万二千三百六十人がユダへ帰りました。 このほか、男女の奴
隷七千三百三十七人と、男女の聖歌隊員二百人もいっしょでした。 6667また、馬七
百三十六頭、らば二百四十五頭、らくだ四百三十五頭、ろば六千七百二十頭もいました。
68 指導者たちは神殿再建のため、率先してささげ物をしました。69それぞれの力に
応じてささげられた金品の総計は、金貨九千万円、銀貨五千百万円、祭司の長服百着でし
た。
70 こうして、祭司やレビ人をはじめ、一部の一般人は、エルサレムおよび周辺の村々
に住みつき、歌手、門衛、神殿奉仕者たちは、ほかの人々とともに、故郷の町へと帰って
行ったのです。
12九月になると、帰還者たちがめいめいの故郷から、エルサレムに集まって来ました。
エホツァダクの息子ヨシュアは、仲間の祭司や、シェアルティエルの息子ゼルバベル、お
よびその氏族の者とともに、イスラエルの神様の祭壇を築き、神の人モーセのおきてどお
り、完全に焼き尽くすいけにえをささげました。 3祭壇を元の位置にすえ、さっそく、
朝に夕に、完全に焼き尽くすいけにえをささげることにしました。 人々は周囲の国々か
らの攻撃を恐れていたからです。
4 モーセのおきてどおり仮庵の祭りを守り、祭りのあいだ毎日、定められた完全に焼き
尽くすいけにえをささげたのです。 5このほか、安息日、新月の祝い、種々の例祭のた
め、定められた品々をささげました。 また、国民は自発的にいけにえをささげました。
6祭司がいけにえをささげ始めたのは、九月十五日でした。 まだ神殿の土台が築かれる
前のことです。
7 次いで、石工や大工が雇われました。 ツロやシドンからは杉材を買いつけ、食料品、
ぶどう酒、オリーブ油などを代金にあてました。杉材はレバノン山から切り出し、地中海
沿岸を海路ヨッパまで運びました。 このことについては、クロス王も許可済みだったか
らです。
8 実際に神殿再建が開始されたのは、帰還の翌年の四月のことでした。 帰還者たちが
勤労奉仕をし、ゼルバベル、ヨシュア、およびその仲間の祭司やレビ人の指揮のもとで働
き続けました。 二十歳以上のレビ人は現場監督にあたり、 9この一大事業の総責任は、
ヨシュア、カデミエル、ヘナダデはじめ、その息子や親族が負うことになりました。 み
な、レビ人でした。
10 神殿の土台が完成した時、ダビデ王の定めた様式にのっとって、祭司は祭服を着て
ラッパを吹き鳴らし、アサフの子孫はシンバルを打ち鳴らして、神様を賛美しました。 1
1神様をたたえ、感謝する歌がうたわれたのです。 「神様はすばらしい。 その愛と恵
みは、とこしえまでイスラエルに注がれる。」 これを受けて、会衆全員が大声で賛美し、
土台の完成を喜びました。
12 ところが、ソロモン時代の華麗な神殿を知っている、祭司、レビ人、指導者などの
年配者は、声をあげて泣いたのです。 13喜び叫ぶ声と泣き叫ぶ声とが重なりあって、
一大音響をかもし出し、遠くまでもとどろき渡りました。
1 ユダとベニヤミンに敵対する人たちは、この神殿再建のことを聞きつけると、 2ゼ
ルバベルや、ほかの指導者たちを訪ねて来て、こう切り出しました。 「あんたがたの神
様のことなら、わしらも放ってはおけんよ。 ひとつ、手伝わせてくれんかね。 わしら
も、アッシリヤ王エサル・ハドンの手で、ここに住むようにされて以来、ちゃんといけに
えをささげてきたんだからな。」
3 しかし、ゼルバベルやヨシュアをはじめ指導者全員は、口をそろえて断わったのです。
「いや、それには及びません。 イスラエルの神様の神殿は、クロス王の命令でもありま
すが、イスラエル人の手で再建すべきです。」
45すると、その地の住民は、使いを立ててクロス王に偽りの報告を送り、イスラエル人
の気をくじこうとしたり、脅そうとしたりしました。 さらに、議官を買収して計画に反
対させ、再建中止に追い込もうとまでしました。 この種の妨害は、クロス王の時代から
ダリヨス王の治世まで、やむことがありませんでした。
6 やがて、アハシュエロス王が即位すると、住民たちは、ユダとエルサレムの人々を非
難する手紙を送りました。 7アルタシャスタ王の時も同じことが行なわれ、ビシュラム、
ミテレダテ、タベエルらの一味が、アラム語で手紙をしたため、それが翻訳されて王に差
し出されたのです。 89そのほか、この件にかかわった者には、知事レフム、書記官シ
ムシャイ、数名の裁判官、各地方の役人、ペルシヤ人、バビロニヤ人、エレク人、シュシ
ャンの人々、 10そのほか数か国の人々がいました。 みな、大王オスナパルによって
自国から連れ出され、エルサレムやサマリヤ、ユーフラテス川西岸地域に移住させられた
人々です。
11 そのアルタシャスタ王へあてた手紙とは、次のようなものです。
「ユーフラテス川以西に住む忠実なしもべどもが、ごあいさつ申し上げます。 12恐れ
ながら、お国から帰国いたしましたユダヤ人は、エルサレムの復興を図っております。 こ
の町がいかに反抗的で邪悪であったかは、歴史の証明するところです。 すでに、城壁が
築かれ、神殿の土台も補修されました。 13しかし、町の再建は陛下のおためにはなら
ない、とご承知おきください。 ユダヤ人が納税を拒否するのは、目に見えております。
14私どもは陛下のおかげで、安らかに暮らせるのです。 こんなことでご威信が傷つく
のを見て、なんで黙っておれましょう。 それで、こうしてお耳に入れようとしたしだい
です。 15なにとぞ、古い文書をお調べください。 この町が過去にどれほど反抗的で
あったか、また事実、支配下に収めようとした王や国の手にかみつくような騒ぎばかりを
起こし続けて、ついに滅ぼされてしまったことが、おわかりいただけると存じます。 1
6万一この町が復興し、城壁が完成したが最後、もはやユーフラテス川のこちら側の領土
はないものと、おあきらめいただかなければなりますまい。」
17 王からは、知事レフム、書記官シムシャイ、そのほかサマリヤおよびユーフラテス
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